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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第4章 急接近




2人で酒を飲みつつも薬草園の様子を見ていた。


「あかね嬢は、いつから主の元にいるんですかい?」


「ん?そうね…もう随分と一緒にいるわね」


「ミツヒデの旦那より?」


「うん。
本当に小さい頃から一緒にいたから」


「へぇ…
もしかしてあかね嬢って
どこぞの貴族の娘…いや、実は王女様だったり?」


「…まさか」


あかねは軽く笑い、酒を煽った。




「あなたは?」


「はい?」


「ハルカ侯に声をかけられるまで、どこで何してたの?」


「俺ですか…
聞いちゃいます?」


「…やっぱいい。」



「え、そこは教えて!ってなる所じゃないですか!

まぁ、詳しいことは言いませんけど…多分あかね嬢の想像した通りですよ」



「想像?」



「いろんな仕事をしてましたから。

そりゃ、悪いことに手を染めたこともありますよ」



「ふぅん…

まぁ、いいんじゃない?」



「いいんですかい?」





「だって、それで今のあなたがいるんだから」





サァ…




冷たい風が2人の頬に触れた。


あかねは酒を1口飲むと、


ちゅ…

「…?!」


オビの手があかねの顎をクイッと上げ、キスをした。




「今のはあかね嬢が悪いですよ」


「はぁ!?
な、な、何して…」


キスのせいなのか、酒のせいなのか、あかねの頬は赤く染まり、耳まで赤くなっていた。



「あれ、あかね嬢、酒に酔ってます?
もしかして酒弱いんですかい?」



「うるさい!!」


「いてっ!」


あかねはオビの頭をパシッと叩き、顔を背けた。


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