第4章 急接近
うと…うと…
なかなか戻らないオビと、変わらない状況に、あかねに眠気が襲ってきていた。
ガサガサッ…
「!?」
「よっ…と。
戻りましたよ、あかね嬢」
オビがビン数本と食べ物を持って戻ってきた。
「あ……うん、おかえり」
「… あかね嬢、今ちょっと寝てたでしょ」
「…別に」
「そこツンデレ!?
眠いなら部屋に戻りましょうか?」
「いや…いい。
それは?」
あかねは眠い目を擦りながら、オビの抱える物を見た。
「酒ですよ!
あかね嬢も飲みましょうよ」
「…そうね、暇だし」
「そうこなくちゃ!
どうぞ」
「ありがと」
2人はビンの蓋を開け、木の上で酒を飲み始めた。