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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第4章 急接近





その後、オビは酒が切れたと言い、部屋に戻ろうとした。


「あかね嬢は戻らないんですかい?」


「うん…

あなた、一応私が監視中なんだから、部屋から出ないでね」


「ははっ

承知しました、あかね嬢」


そう言い、オビは部屋へ戻っていった。









夜が明けー•••



「ん?あれは…ガラクどの?」


薬室長のガラクと、同じく薬室勤務の八房が、白雪が担当する薬草園へ向かっていた。


「ん?外から鍵が…」

「本当ですね
でも、人の気配はありますよ」



ガチャッ…
ガラガラガラ……


2人は薬草園に入っていった。



扉が開いたことにより中での会話も聞こえてきたが、
ゼンが扉をしめて逃げていった男の特徴を分かっていたため、
あかねは一旦部屋に戻り、そのまま寝ることにした。








その後も続いた試験は終わりーーー・・・・・・




「あとは選出結果を待つだけ?」


「はい!」


「そうかー!」


ミツヒデはゼンの方を向き、ニコニコと笑みを浮かべた。




「ゼンも選ばれるといいね」

「朝まで薬草園にいたもんね」


木々とあかねがそう言うと


「だから
あれはだな・・・

しつこいんだよ!
おまえらは!」


「心配したんだぞ!

全く…困った主人だよなー」


「しばらくは大人しくなるよ」


ミツヒデと木々、あかねは3人で溜息をつきながら、ゼンにも聞こえるように話した。



「そういえば、白雪

あの時の薬草

どんな花が咲くんだ
あれは?

花で見分けるとか言ってたろ」


そう言いながら、ゼンはバルコニーの手すりに座った。


「ユラシグレ?

葉と同じくらいの大きさの
赤い花

アケギシグレと並べて見ると
花びらの形が違ってて面白いよ」


「ふーん

赤ね」

ゼンはそう言いながら、白雪の髪を撫で・・・




「なら俺は

とびきりのを
もう知ってるな」




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