第4章 急接近
すると、あかねが立ち止まり
「さて、城内はこんな感じかな?
どうせ外も行きたいんでしょ?」
オビの方を振り向いて聞いた。
「さすが、あかね嬢!
でもいいんですかい?結構遅い時間になってきてますが」
「1人で行動されるよりいい」
「じゃあ、行きましょうか」
バッ…
「ちょっ…手!」
オビはあかねの手を取り、外の木に飛び移った。
「はは、いいじゃないですか」
「よくない!」
あかねは口では抵抗するも、木の上のという不安定な場所ということもあり、強く抵抗はしなかった。
2人は木を移りながら、オビは城を外から観察し、衛兵の動きなどを見て回った。
ようやくあかねを解放したオビは、部屋の近くの木に座った。
「いやー、すっかり遅くなっちゃいましたね。」
「本当よ…
満足したのかしら?」
あかねもオビの隣に座った。
「えぇ、ありがとうございました」
「じゃあ、部屋へ戻りましょう」
そう言うと、あかねとオビは城内に戻り、部屋の前まで来た。
「…朝、起こしに来る。
ご飯食べる場所、説明してなかった」
「そうでしたね。
じゃあ、お願いします」
「........おやすみ」
「おやすみなさい、あかね嬢」
そう言うと、オビは部屋の中へ入っていった。
その様子を見届けたあかねも部屋の中へ入っていった。
(疲れた…お風呂は朝入ろ…眠い……)
軽く服を脱いだあかねは、そのままベッドへダイブし、眠りについた。