• テキストサイズ

赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第4章 急接近





ガチャ…


「ここがあなたの部屋ね。」


「おぉ…いいんですかい、こんな立派な部屋…。」


「じゃあ、外で寝れば?」


「いやいや、嘘ですって。
ありがとうございます。

ちなみに、あかね嬢の部屋はどこだい?」



「........

隣。」


「おぉ!じゃあ、いつでも会いに行けますね!」


「来なくていい!!

反対隣はミツヒデの部屋だから。」


「旦那かぁ…

あれ、木々嬢の部屋は?」


「........はぁ…


いろいろ案内するから着いてきて。」



口で説明することが面倒になったあかねは、
オビを連れて城内を回ることにした。



「助かります。

自分の身の回りの動きは知っておきたいんでね。」



「いくよ」


「お願いします、あかね嬢」




2人はまず城内を歩き、ゼンの部屋、木々の部屋、執務室ー…と、順に歩いて回った。


途中、衛兵に

「あ、あかねどの!お散歩で?」

「あかねどの!こんばんは!」

「あかねさん、また今度剣の手合わせを…!」


などなど、会う度に声をかけられるあかねに


「なるほど、あかね嬢は人気者ですね」

オビは両手を頭の後ろで組み、歩きながら言った。


「そんなことないわよ。
ただ、城にいることも長いから、顔見知りが多いだけ」


(なるほどね…モテてる自信はないわけだ…)



オビはあかねの後ろ姿を見ながらそう思った。

/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp