第4章 急接近
その夜ー…
ガチャンッ…
「お、あかね嬢!
夕飯っすか?」
「違う。
…ん。」
牢屋の鍵を開け、顎で出るように指示を出した。
「あぁ、俺出られるんすね。
あー、流石に退屈でしたよ」
「早くしてよ」
あかねは無愛想に言うと…、
グイッ…
「あれ、不機嫌ですかい?」
オビは牢屋の壁にあかねを押し付け、顔の横に手を着いた。
「そりゃそうでしょ。
なんでわたしがあなたの監視役なのよ」
オビは真っ直ぐ自分を見るあかねに
「オビ。俺のことはオビって呼んでくださいよ、あかね嬢。」
「それは、あなたを信用できると判断してからね」
「こりゃ手厳しい」
ははっと笑いながら、オビはあかねを解放した。
「部屋へ案内する」
あかねは牢屋を出て、オビの先を歩き始めた。
「はいはい。お願いしますよ」
オビはあかねの後ろをついて歩いた。
(だから!
距離が近いのよ///)
壁ドンされたあかねの顔は赤くなっていたが、オビには見られずにすんだー…。