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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第4章 急接近







カッカッカッ…ガチャン


「はい、ご飯」



男ー…オビが牢屋に入って1週間。

ミツヒデ、木々、あかねが交代でご飯を持っていき、様子を見ていた。



「お、あかね嬢!
今日もご苦労様です」



「........」


オビはご飯の乗ったトレイを受け取ると、壁に寄りかかりながら食べ始めた。




「今日で1週間だから、多分ここから出ることになる。」


「あぁ、もうそんなになりますかねぇ」



「なんでわたしがあなたを監視しなきゃ行けないのよ…」



「それは俺に言われても…主に言ってくださいよ」



「ゼンに言っても無駄なんだもん。
1度決めたら変えないし」



「じゃあ、諦めて俺とともにいてくださいよ」



「はぁ…めんどくさい」



「はは、正直ですね。」




オビは笑いながら言うと、ある一点を見て真剣な顔になった。



「それ、治ったんですね。」



前にオビがクナイで傷をつけてしまったあかねの首元を見て言った。



「あぁ…別に大した傷じゃなかったし。
何、心配してくれたの?」



「そりゃあ、美人なあかね嬢に傷なんて残しちゃったら
大変ですからね」



「別に。わたしが油断しただけ。」



「そうですか。
でも、今後は気をつけてくださいよ」



「誰が言ってるのよ…」



あかねは溜息をつき



「また、迎えに来る」


「はーい、お待ちしております、あかね嬢」



オビはヒラヒラと手を振って見送り、あかねは牢屋から出た。


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