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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第3章 刺客






剣を収めたハルカ侯へ、白雪は背を向けたまま


「ーーーー…

ゼン殿下の名を語った伝令に

心当たりが…?」




「........」





パチパチパチ


「お見事!!」


「!?」



「こりゃ
矢を射た位じゃ
退かないはずだ」


白雪が声のした方を見ると、見知らぬ男がいつのまにか廊下に座っていた。


「…だ、誰っ…!?」



「はははは
大丈夫
何もしないよ

見つかっちゃって
身動き取れないからね」



「........!?」


そういう男の視線の先には

木の上にあかねが、

下にミツヒデと木々がいて、全員剣を構えていた。


「逃げられそうもないから

教えてあげるよ

赤髪のお嬢さん」



男は、白雪の方を見て


「あの伝令も
矢文でキミを脅したのも

その人じゃなく
俺の仕事だ」


「え……」


「下らん事を言うな


殿下の為を思い
わたしが1人でやったのだ

お前のような下賎の者の手を
借りてなどいない

今更言い逃れなどせん」

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