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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第3章 刺客






「んー!今日もいい天気!
なのに…なんかなぁ」


あかねは大きな木の枝に座り、伸びをした。


(どうにも
ゼンの近くで人の動きを感じる…


ん?あれは…ゼンと木々と…




ハルカ侯?)









ゼンと木々、ハルカ侯爵は3人でへ部屋を出て歩いた。


「軽々しく
外の人間と会うな?」



「…あなた様は
一国の王子というお立場

親しくする者は
特に用心して
選ばなければなりません」



「この身と王子の権威を守るためだろう?
知っている」



「わかっておいでなら
氏素性の知れぬ街娘を
城に招くのはおやめ下さい!」



「........気に入らない?」



「娘が期待しつけ上がります!
殿下のおそばに置いて欲しいだの、それ相応の身分が欲しいだの
国王陛下に紹介して欲しいだの
要求されたらどうします!?

殿下が臣下たちに非難されるだけで
何の得もない!」



ハルカ侯は、壱に、弐に、参に、と、息付く間もなく言いあげた。



「なるほど
では

そんな期待を持ち合わせていない
娘だったら?」



そういうゼンに、ハルカ侯は困ったように

「........殿下........…

そんな娘が
どこにおります........」


と頭を抱えて言った。



「だから、居たらいいのか?」



3人はゼンの執務室に着き、ゼンは自分の席に座った。


「いると仰るなら
ぜひお連れ頂きたいものですな!」



「さっき来ていただろう」



「殿下!!!

私は言葉遊びをしに参ったのではありません!!」


「そうだな…
今のは俺が悪かった

だが俺も…
遊びで言ってるわけではないぞ
ハルカ侯」


ゼンは、ハルカ侯を鋭く見つめた。



「ーーー…分かりました

1日も早く
殿下のお目が醒めるよう
願っております

失礼」


パタンー…


ハルカ侯は諦めたのか、ゼンの部屋を出ていった。


「........」


ゼンは、そんなハルカ侯が出ていった扉を暫し見ていた…。






「ゼン、大丈夫かな…
またハルカ侯に小言言われてたみたいだけど…

あれ、ハルカ侯、どこに行くんだろ?」



あかねは一部始終を見守っていたが、ハルカ侯の行く先が気になり、こっそりついて行くことにした。

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