第1章 出会い
「大丈夫
白雪が謝ることじゃないよ」
「そうだよ
わたしとゼンが勝手に食べたんだから」
木々とあかねが言うと
「あかねは反省しろ!」
「いたっ」
ミツヒデの頭をベジっと叩いた。
「ゼンとあかねと私達が思慮にかけていた
ーーー以上!
ミツヒデなんて
ゼンが死んだら俺は死ぬとか涙目になって」
「わかったわかった!
悪かったよ」
ゼンは木々の淡々とした責めに
「今度からは
果物はミツヒデに剥いてもらって食うよ…」
「わたしも。
これからはミツヒデに剥いてもらうね」
「そういう話か
今の?!」
カタンッ…
「ーー…白雪」
ゼンは椅子から立ち上がり、前にいる白雪の元へいくと
「俺が盛りで言ったこと
覚えているか?」
座り込む白雪に目線を合わせるように屈み
「俺としては
今おまえといることは
運命の方だと嬉しいんだけどな?」
白雪は驚いた様子だが、ゼンはそのまま続けた。