第1章 出会い
「?!」
「誰だ!」
急に扉が空いたかと思うと、一人の男がたっていた。
「ーー遣いの者です。
…おやまぁ
口にされたのは白雪どのではなかったか」
部屋の中を見た男は少し残念そうに呟いた。
「うーん…
まぁいいか…?」
白雪ははっとした。
「ーーーー…
あなた…
この前うちに来た……」
「どういうこと?」
白雪が男を見て言うと、木々が聞いた。
「ーーー白雪どの
そこにあるのは毒の林檎です。
ご心配なく。
解毒の薬はある方が持っています
…ご同行、願えますね?」
男は白雪を見ながらはっきりとそう告げた。