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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第10章 護衛





「!

身分証・・・」


「クラリネス
第二王子付伝令役

おまえの肩書きだ」


「・・・いいんですか
こんなの簡単にくれちゃって」


オビは身分証から目を離し、ゼンをじっとみた。


「簡単なわけあるか
信じるからな、俺は

自分の目と味方の目と
ついでにおまえをだ」


2人は少し見つめ合うと


「主
瞳の色綺麗ですね」


茶化してきたオビにイラッとしたゼンは

「おまえ
ふざけるなよ

いつもいつも!」


「お嬢さんの護衛役じゃなく
王子付伝令役ってのは?」


「そこが重要だ」


ゼンは持っていたグラスを置いた。


「当然おまえをその役だけで終わらす気は無いが
つまり牽制だよ」


「牽制・・・ですか」


「まぁ、これでオビも正式に仲間だね」


あかねは嬉しそうに言い、2人のグラスにお酒をついだ。


「はは・・・じゃあ改めて
よろしくお願いします」


「おう」


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