第10章 護衛
「白雪がラクスドへ行こうとした?!」
オビから、白雪が酔って起こした行動について聞いていると、ゼンが声を大きくして言った。
「ゼン!白雪起きちゃうよ!」
あかねは大きな声を出したゼンに言う。
「あ、あぁ・・・」
「少々遠いんで
散歩に終わりましたけどね」
オビがそう言い、酒を煽る。
「・・・・・・
そうか・・・気にさせてたんだな・・・・・・」
ゼンは下を見て呟いた。
「また一緒に行けばいいんじゃないんですか?
忙しくしてりゃ半年なんてすぐでしょ」
オビのその言葉に、ゼンは気難しそうにしていた表情が和らぐ。
「そうだね・・・
ゼンは仕事がいっぱいあるし、落ち着いたらまた皆で行こうね」
あかねが優しくゼンに言うと
「そうだな・・・」
とゼンが言う。