第10章 護衛
白雪とわかれたゼンは、城内を歩き、執務室へ向かっていた。
(さて、気に入らん状況だな・・・)
腕を組みながら考えていると、ミツヒデと木々がゼンを迎えに来ていた。
「ゼン!
白雪の件、どうだった?」
ミツヒデが聞くと
「あぁ・・・ひとまず「お嬢さんに何かあったんですか?」」
ザッ・・・と、近くの木から飛び移るオビ。
「!
オビ、おまえ!!」
ゼンが驚いて言うと
「ただ今戻りました、主!」
と笑顔で返すオビ。
「アホ!
帰るの遅いぞ
外出許可は2日だけだろうが!」
「いやぁ・・・城の外久しぶりだったんでつい
それに、先にあかね嬢のところに行ってまして
それより雨降りそうですよ
御三方」
オビのその言葉に、4人はひとまず執務室へ戻ることにした。