第9章 ラジ王子の訪城
「しっ!!失礼した!!」
ラジは白雪とあかねを見て、すぐに体を180°反転させてその場を去ろうとした。
しかし、極度の胃痛がそれを阻み、その場に膝を着いた。
「ラジ王子!?」
「ど、どうかしましたか?」
プルプルと震えるラジへ、2人は駆け寄る。
「か、、かまうな、、、」
ラジはそう言うと、白雪が持っていた小瓶が目に入った。
「!
これは・・・薬か?」
ラジはその小瓶を手に取り、白雪へ尋ねる。
「え?まぁ、そうですけど・・・」
「なんだ
薬だけ運ばせたのか」
そう言うと、ラジは小瓶の蓋を開けて、薬を飲もうとした。
「「!?」」
「な、何開けてるんですか?!」
「ラジ王子、一体何を!?」
白雪とあかねは全力でラジを止めようとした。