第9章 ラジ王子の訪城
ちゅ・・・
どのくらい口付けしていたのだろうか。
オビがあかねから唇を離すと、あかねはトロンとした表情になり、脱力していた。
オビは、横になるあかねの隣に腰掛け・・・
「あかね嬢・・・気持ちよかった?」
オビのその言葉に、あかねはカッと赤くなる。
「っ!!
何するのよ!!」
「いや、なんか俺ばっかり寂しいのかなぁって思ってさ」
「そ、そんなこと・・・」
あかねは顔を赤くしたまま、言葉が詰まってしまった。
「・・・」
ギシッ・・・
「あかね嬢、ごめんね、もう1回・・・」
「ちょっ・・・っ!」
オビは赤くなるあかねが可愛く、とまらなくなりそうだった。
激しい口付けを続け、あかねもそれを受け入れた。
さわっ・・・
「!?
・・・!!!」
「なに、あかね嬢、どうしたんだい?」
「ど、どこさわって・・・」
あかねは耳まで真っ赤にしながら、オビの胸に伸びてきた手を抑えた。
「え・・・ダメでしたか?」
「だ、だって!
まだ仕事も・・・こんな昼間から・・・」
「ぶはっ!!
あかね嬢・・・すみません、冗談ですよ」
「オビ!!」
あかねは笑いだしたオビを怒った。
「あかね嬢が可愛いから、つい、ね。」
「ばか!」
「はは!それはさておき・・・」