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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】
第9章 ラジ王子の訪城
「ゼンどのが
婚約者にと考えている相手だと
聞いたのでな」
出任せ。
口から出任せで言った言葉。
しかし、その言葉に、辺りは更にしんっ・・・となり、
皆目を丸くしてラジを見ていた。
数分の沈黙。
それを破ったのは、ゼン
「・・・ちょっと失礼」
ガっとラジの腕を握り、2人は急ぎ足で中庭から出ていった。
「今の発言は・・・・・・」
ハルカ侯の後ろには、黒いオーラが見て取れて
「気絶しそうだね」
イザナは額に手を当てていた。
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