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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第9章 ラジ王子の訪城





表情をそのままに聞くイザナに、ラジは

「他愛のない話だったが・・・」


と答えた。


「!
いたな、イザナ王子」


「・・・・・・・・・」


オビはニヤリと笑ったが、白雪は下を向いたまま、喜ぶオビにイラッとした顔をしていた。


「あの娘の話は?

赤髪の」


ゴブッ!!


ラジは飲んでいた飲み物を吹き出した。



「ラジどの

貴殿が見惚れて気に止めていたという娘だ
名を覚えておいでかな?」


イザナは笑顔でむせ返っているラジに問うた。


(知ってたか・・・)


ゼンはイザナの目的を伺うように黙ったまま。


「あ、ああ・・・

あの赤髪の・・・娘か・・・」


ちら・・・


ラジはゼンとイザナの後ろにいるあかねに救いの眼差しを向けるが、ゼンは


(見るな・・・)

と目で返した。



「名くらい言えるでしょう?」


イザナがそう言うと


「・・・白雪どの

だったかな」



!!!

塀1つを境に聞いていたオビは驚き、白雪は冷や汗をかいた。


(どうして・・・今更そんな話を・・・)


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