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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第7章 第一王子の帰還





ゼンは執務室に戻り、ミツヒデ、木々と共に仕事をこなしていた。


「これは隊からの
調査報告を待つとして・・・

砦との連絡体制の書き換えは?」


「回したよ」


受け取った書類を片付けながら、答える木々。


「じゃ、次だな

あー
書庫に移動するか

ミツヒデ、今何時だ?」


「10時」


「あぁ、そう・・・」


「なんだよ聞いといて!!」


ゼンに遊ばれているミツヒデは、分かっていながらもゼンに抗議する。



「ミツヒデ、そこどいて」


「あ、すまん、木々」


3人は執務室を出て、書庫へ移動することにした。



「忙しい時まで俺で遊ぶなよ」


「息抜きだ、息抜き」


階段を降りながら笑うゼンだが、


「・・・衛兵の位置が変わってるな」


いつもと違う様子に気づく。


「うん?

・・・そういえば、数も多いな」


「・・・・・・」


黙り込んでしまったゼンは、スタスタ歩いてしまう。


「あ、おい、ゼン?

どっち行くんだよー」


執務室とは反対方向へ。

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