• テキストサイズ

赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第7章 第一王子の帰還





「なんか
城がすごく久しぶりな気がする」


「外でいろいろあったからな」


白雪とゼンは、城の一角で少しの時間を過ごしていた。

ゼンは剣の手入れをしながら、白雪と話を続けた。


「ゼンも
同じだけ空けてたのにね・・・

すでにいつも通り?」


「そりゃ、俺はよく抜け出し・・・

外出し慣れてるからな」



そこに、白雪の同僚、ヒダカが通りかかり、白雪に声をかけた。


「お
白雪さん?
はよッス」


「おはようございます」


仲良さそうに話し出す2人を、ゼンは呆然と見ていた。




そんな様子に気づいた通りがかったヒダカは、

「お!
白雪さんの友人?」

と声をかけると、白雪はどう返すか迷いながら

「え

えー

そうです、友人の・・・


ゼン殿下です

クラリネスの第二王子」



「え


え!?

それは
おはようございます!

じ、自分は宮廷薬剤師
見習いの者です

白雪さんと同期で・・・


しっ失礼いたしました!
退場します!!」


そう言い、頭を下げた後に慌てて去っていくヒダカだった。


/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp