第6章 ラクスド
そう言うあかねをじっと見るオビに、
「オビも一緒にいてくれるでしょ?
1時間したら、起こして?」
「・・・
はぁ。
ほんと、意地っ張りというか、頑固というか・・・
俺が起こしますから、ゆっくり休んでください、あかね嬢」
ため息をつきながら、あかねをベッドへ押し倒し、あかねの顔の横に両手を着いて、見つめながら言うオビ。
「わかったから。
ほら、一緒に寝よ?」
あかねは特に何も考えずに、
オビの胸元に手を添えながら言うが、オビは
(男と一緒に寝るって、意味わかってるのか?あかね嬢は・・・)
などと考えながら、あかねの上からどきつつ見つめると
「オビ以外の人には、言わないよ」
とオビが考えたことを悟って言いながら、布団の中に入り、オビを招いた。
オビは、あかねに促されるまま、布団に入り、自然に腕枕をした。
「さっきね、起きた時すごく温かくて。
心地よかったの
ぐっすり眠れたし」
「それは良かった
もう少し、休んでください」
オビはあかねの布団をトントンと叩きながら言うと
「オビも
休めてないんだから、少しでも休んでね・・・」
そう言い、あかねは再び眠りについた。