第6章 ラクスド
ちゅっ・・・
オビが唇を離すと
「ん・・・もっと・・・」
あかねはオビの首に手を回した。
「・・・・・・」
オビは再びあかねに覆いかぶさり、深く口付けをした。
ちゅっ・・・くちゅ・・・
「ん・・・」
暫く口付けをした2人は、自然と唇をはなし、見つめあった。
「オビ・・・ありがと・・・
そばに、いて、くれて・・・」
あかねはそう言い、ニコッと笑うと、眠りについた。
「・・・・・・」
オビは、この高まりつつあった熱をどうするか・・・なんて邪なことを考え始めたが、あかねの穏やかな寝顔を見て、考えることをやめた。
ただ、あかねはオビの首から手を離したものの、胸元に手を当て、服を掴んだままだった。
(・・・仕方ない、かな)
オビは、あかねの隣で横になり、起こさないように軽く頭を上げて腕を差し入れ、そのまま自分も休むことにした。
「おやすみ、あかね嬢」
そう言い、空いている手で頭を撫でた。