第6章 ラクスド
「・・・皆
元気になったよね」
そう言ったオビを見て、白雪は
「うん
だから何事もなく一緒に締めたいだけだよ」
「白雪・・・」
「あかねさん、続き、やりましょう!」
そういい、白雪は先に歩き始めて、室内に入っていった。
「・・・あかね嬢も。」
「ん?なによ、」
「無理、してるじゃん。
でも、休めって言っても休まないでしょ?」
「そうね、白雪が頑張っている間は
わたしも休まないよ」
はーっとため息を着くオビに
「とりあえず、引き続き白雪のこと見守っててね
接触したことは、ゼンには黙ってるから」
「ははっ、ありがとう
あかね嬢も何かあったら言ってね」
そう言い残し、オビは近くの木に飛び移り、どこかへ行ってしまった。
「ーー・・・ふう。」
あかねは壁に背を預け、少し辛そうな表情を見せた。
「・・・これくらい、何ともない。
ー・・・大丈夫。」
自己暗示のように言い聞かせ、再び笑顔を作り、白雪の後を追った。