第6章 ラクスド
カタン・・・
「さて、わたしも・・・」
そう言って立ち上がった白雪は、急なめまいと吐き気に襲われた。
(薬・・・
わたしも飲んだ方が良かったかな・・・
でも、無断で貰う訳には・・・)
寝不足も祟り、体力も限界な白雪。そこへ・・・
「白雪ー、言われたところまでできたよ!」
あかねが部屋に来ると、白雪の顔色は悪く、脂汗を書いているようだった。
「白雪!?大丈夫!?」
「あ、あかねさん・・・
大丈夫です
薬、作っちゃいましょ」
「何言ってるの!?
休まなきゃダメだよ・・・」
「・・・さくさく終わらせて、
休めば大丈夫です
あかねさん・・・お願い・・・」
あかねは、白雪に休んで欲しい気持ちと、白雪の力が確かに必要な現状を考え、困った表情をした。
「・・・わたしが薬を作る。
白雪、指示をしてちょうだい」
あかねは考えた結果、白雪には近くで見守ってもらうことにした。
「わかりました。
でも、あかねさんも休んでないですよね?」
「わたしは体力もあるし、こういうの慣れてるからね」