第6章 ラクスド
ゴゴゴー・・・
と、怒りの炎をあげるゼンとミツヒデ。
「おい黙れ
ここにいる者への侮辱は許さん」
ゼンの言葉に、盗賊達は笑うことをやめた。
「なんだなんだ
仲良しごっこか?」
「そんな安いものの
つもりはない
俺は
ミツヒデと木々、あかねが隣にいて
自分の立ち位置を見失わず
前を見られる
向かい合っていたいと思う者がいるから
そいつに背を向けられるような奴には
ならないと思える」
「な・・・
何言ってやがる・・・・・・」
動揺する盗賊に1歩1歩と近づき
パーンッ・・・
ゼンは盗賊の持っていた酒瓶を刀で真っ二つにした。
「ーー気にするな
お前達宛てじゃない
感謝の言葉だよ」
ニッと笑うゼンに、盗賊は一気に戦闘モードになった。
「・・・あぁ
そうかよ」
「ゼン!」
キンッー・・・
「遅い!」
「すまん
聞き入ってた」
「ベラベラと・・・
舌噛んでも知らねーぞ!!」
「ご心配どうも」
「まずい
木々、あかね
俺感動してる
そんな場合じゃないけど」
「そうだね」
「たまにびっくりする
タイミングで言うんだよね
私たちの主は」
「いいなー」
ミツヒデ、木々、あかね、オビもそれぞれ武器を片手に応戦した。