第6章 ラクスド
「初期の症状は皆同じ・・・
けど今は入口から遠い場所で寝てる人達の方が
重症に見える」
「本当だね・・・
・・・空気の循環が悪くて、呼吸に負担をかけてるとか?」
「んー・・・そうだとして、原因は・・・」
白雪が考えると、急に視界が悪くなった。
ガシャン!!
「白雪!?」
あかねは白雪の元へ駆け寄る
「なんで・・・
すぐにはかからないはずじゃ・・・」
「・・・まさか・・・・・・
この暖炉!?」
「!!」
2人は顔を見合わせて、急いで暖炉の日を消した。
「白雪、この木を外に埋めてこれる?
火を消したから、もうそんなに身体の負担はないと思うの」
「は、はい!
あかねさんは?」
「わたしは、この部屋の換気をする
白雪、外に言ったら、ゼンにこのことを報告してくれる?」
「わかりました!」
白雪はそう言うと、暖炉で燃えた木を布に包み、運び始めた。
窓と入口のドアを開けて、空気の流れを確保したあかねは
「ー・・・よし
ねぇ、あの暖炉の薪って、
自分たちで集めたの?」
あかねは見張りの男に聞いた。、
「そうです。
・・・あ!!」
「何か、思い当たることでも?」
「1月ほど前に来た旅団の人達が、
荷物になるからと、薪を置いていったんです!!」
「じゃあ、今使っていたのも?」
「そ、そうです・・・」
男はガックリと項垂れた。
まさか暖炉の薪が原因で、ここまで皆を苦しめるとは・・・。
あかねは、そんな男の様子を見て、立ち上がった。、
「よし、じゃあ、少しここをお願いできる?」
「え・・・?
も、もちろんです。
でも、あかねさんは?」
「ちょっとね」
あかねはウィンクして、窓から出ていった。