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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第6章 ラクスド




ガチャッ・・・


(・・・特に変わった感じはないね・・・)


あかねは1人、部屋を一つ一つ確認して歩いた。


(武器庫・・・)


武器庫と書いてある部屋の前に立ち、念の為部屋の中を見ることにした。


(!?

な、なんで何も無いの・・・!?)


部屋の中は空っぽで、明らかに異常だった。

部屋の窓に目を向けると


(傷跡・・・

誰かが盗んだ・・・?)



あかねは部屋を出て、見張り台に登り、辺りを見渡した。



(んー・・・もし盗んだのだとして、
兵達が倒れてからになる。

そう考えるとここ1週間以内のはず・・・)



あかねがそう考えていると、
外にいるミツヒデの元に、ゼンが歩いていく姿が見えたため、あかねも合流することにした。







「お
何かわかったか?」

ミツヒデが歩きてきたゼンに向かって聞くと

「いーや
兵舎内はなにも

訓練場とかは
すぐ調べるのは難しいな

雪かきができてない」


ゼンは壁に寄りかかると


「ただ、な

武器庫が空になっていた」


「武器庫!?
なんでまた」


驚くミツヒデの元に、オビが降りてくる


「見習い君も
今初めて知ったそうですよ」


「窓枠に鉤爪の跡もあったから
皆が倒れた隙を狙われたんだと思うよ」


「っ!あかね!
お前はまた勝手に・・・」


あかねは2階の窓から飛び降りて、ゼン達に合流した。


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