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赤い瞳のわたしと【赤髪の白雪姫】

第6章 ラクスド






ゼン達が中に入ると、そこには砦のほぼ全ての兵達が横になり、ぐったりする者、苦しむ者で溢れていた。

それを見たゼン達は言葉を失うしか無かった。



「原因は・・・?」


あかねが男・・・シュカに聞くと


「原因は・・・わかりませんが
20日程前から
次々に皆体の異常を訴えだしたんです。

体が重いとか、目の前が暗いとか・・・
多くが平衡感覚を失っているようで
治療士も皆を診ているうちに倒れました


それに、使いの方も・・・
何か手がかりをと一晩留まられて、それで・・・」



そこまで聞くと、ゼンはシュカの方を向き


「おまえは?
さっき上から落ちてなかったか?」


「じ、自分は
皆ほどではないんです

ですがとても・・・
雪道を下れる状態ではなく・・・」


「連絡が途絶えたわけか」

ミツヒデが言う。


「少し中を見させてもらうぞ」

ゼンはそう言うと、歩みを進める。

「!
しかし、殿下にまで何かあっては・・・」


ポスッ・・・
シュカの頭にゼンは手を乗せた。


「それでは意味が無いからな

無理はしない

お前は休め

よく耐えてくれた」


そう言われ、シュカは目に涙を浮かべて、はい、と答えた。



「どこか、部屋はある?
わたしも一緒にいくよ」


「あ、ありがとうございます、あかねどの」


あかねはシュカに声をかけ、2人は兵達がいる部屋から出たて、ゼン達とは別の方向に向かった。


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