第6章 ラクスド
しばらく走った先で、白雪は馬から降りた。
「じゃー
俺たちはここで」
「また城でね、白雪」
「はい!
ありがとうございました」
ミツヒデ、木々に言われ、白雪は笑顔で返した。
「寒いんだから、
街まで寄り道するなよ!」
「この雪原のどこに寄るのよ・・・」
「じゃあね、白雪!」
「はい!」
ゼンの過保護な言い分に、多少呆れつつ、
「ーー・・・気をつけて!!」
そういい手を振って見送る白雪。
「ああ!」
ゼンが返事をすると、ドドッ・・・ドドッ・・・と4人は馬で走っていき、白雪はお使い先の街に向かった。