第2章 infinite loop
『は~疲れた』
やっと七階に到着。久しぶりにデパートに来たが……混みすぎだろ。
シンタローはシンタローでもう限界なんじゃないかと思うくらいバテてるし、エネは……ま、何時もよりハイテンションなわけだが…
俺の前を歩くシンタローとエネが、言い合いをしながら歩いているけど……前から人も歩いてきてるし……このままじゃぶつかるんじゃねーか?
そう思いシンタローに声をかける。
『……おい、シンタロー。そのまま歩いていると女とぶつかるぞ』
〈〈……え?〉〉
とんっとお互いの肩がぶつかる。……だから注意したのに
「ええと...その...あの...す、すいません…」
「........いいよ別に。悪かったね。」
シンタローが勢いよく頭を下げ女に謝るとキョロキョロし始めた。
「?いない……な、さ、さっきの人……なんだったんだ?」
さっきの人?ああ……シンタローには見えてないのか。
女はシンタローに一言いうと後ろにある階段を使って降りていったのだが。
女を目線で追っているとそこに複数の仲間達なのだろう……
と合流してる。
黒のパーカーを着てる奴、白いモコモコ、オレンジ色の……?あれモモか?なんでアイツ等と?
最後に緑色のつなぎを着た奴を見るとばっちり目が合った。
すぐに目を逸らしたから気づかれてないと思うが……
『……さあな。それより早く用事を済ませ遊園地に向かうぞ。』
「そうですよー!早く早く」
「そうだな……」
pc売り場へ向かうべく足を前に動かす。
すると突然爆音が店内全体に轟くと同時に白い煙が辺りを包む。どうやらテロに巻き込まれたようだ。
辺りはパニックに陥った人々が我先にと逃げ惑うがその行動虚しくシャッターが全体に閉まっていく。
『シンタロー 、エネ大丈夫か?』
シンタロー達の安否を確認すべく振り向くと頭に鈍痛が走る。
『ぁ”……くそっ』
視界が徐々に暗くなり意識が薄れていく。
最後に目にしたのは叫ぶシンタローと視界の端にいた緑色と黒色だった。