第2章 infinite loop
『で?要件は?手短にな。』
「エネがキーボードとマウス壊しちまって……頼む!!付き合ってくれねーか?」
またか。これで何回目だ?今回も同じルートなのか?
『……いやっだ~……付き合ってくれなんて俺…困る』
「ちがっ!………そう言う意味じゃ//……」
電話越しなのにあたふたしてるシンタローが目に浮かぶ。
シンタローを思う存分からかった後待ち合わせ場所を決め通話を切る。
あっちも準備が出来てるようなので、近くの自動販売機の前で待つ。すると、赤いジャージーを着たシンタローが若干バテた状態でこちらに近づいてきた。
「……お、おまたせ……」
「全く、ご主人ったらサクヤさん待たせるなんて最低ですね!!……おはようございます!今日も綺麗ですね。今すぐ私と結婚式を挙げましょ!」
『おはよう、エネ。シンタローと違って朝から元気だね。』
エネ。この子の正体も知っている。榎本貴音さん……シンタローの先輩だった人だ。何故彼女が電脳少女になったのかは知らないがきっとあいつの仕業だろう。
エネは俺の正体を知らないのかよくシンタローをホモ扱いして弄ったりして楽しんでる。
他愛ない話をしながらシンタローの買い物を済ませるべくデパートへと向かった。