第2章 infinite loop
∞そしてまた始まる
……朝だ。これで何回目の14日の朝を迎えたのだろうか?
毎日毎日繰り返す日々に気づいているのにまた同じ日々に戻ってしまう。
何も出来なくて…結局……最初の朝に戻る。
そして皆と出会い仲良くなってまた独りぼっちになるんだ。
ぼーっとする頭をフルに活動させリビングにいく。
家族は母親だけ。父は蒸発。兄貴は……俺のせいで死んだので今は小さいアパートで二人暮らし……と言ってもほぼ仕事三昧で家にはあまり帰ってこない。
『……出かけるか。』
洗面所まで行き身支度をする。
テキトーに服を決め外へ出る。
熱い日差しが容赦なく俺を襲う。行く当てもなくブラブラ歩いているとポケットに入ったスマホが着信を知らせる。
『……もしもし』
「……あ、お、オレだけど」
『俺俺詐欺なら他を当たってください。』
「……ちょ、おま……オレだよシンタロー」
如月伸太郎……俺の親友だ。と言っても本当は兄貴の友達だった奴。兄貴にべったりだった俺はいつしかコイツとも連むようになった。それは兄貴が居なくなった今でも変わらない。なのに……シンタローのある一部分が無くなってるみたいでソレはきっとシンタローの親友が居なくなったのが原因なのだろう。