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古の過去と遠い記憶 (カゲプロ)

第3章 Memory that has been forgotten



皆で向かい合わせのソファーに座りながら雑談をする。
初めてに近い筈なのに、なんのわだかまりもなく会話に溶け込めていた。




「~で、その時のセトが…-!
あの「うわああああ!!!カノ!!それ以上言ったら許さないっすよ!!!」……えー、これからが面白い話だったのに……」



今は皆の幼少期の話になり
私の知らない私……それに皆の事を
おもしろおかしく話してくれている。
どうやら、昔のセトは弱虫の臆病だったらしく
常に私の傍から離れなかったのだとか…
なんでも、私が虐められないように本人は守ってるつもりだったらしく
でも実際は私が守っていたとか……

今のセトからはそんな面影微塵も見せないしかんじないからそれだけはとても驚いた。



『っ…はー面白かった…えっと……シンタローさん達はどんな思い出があるのですか?』

「……え?!あ、」

「んー…さんとの出会いが私にとっては素敵な思い出ですかね?……ご主人も何かしら反応見せてたんじゃないんですか~?」

狼狽えるなシンタローさんをよそに、エネさんがニヤニヤした顔を更に画面へと押し付けた。

エネさん達との思い出が気になった私は
続きが聞きたいと促すとエネさんは画面の中で1回転してから更に笑みを深くし良いでしょうと言葉を続けた。


「さんと会ったのは……それはそれは数年前の春のことご主人のパソコンの中で「エネ!!!!」
それはそれはきらっきらっと眩しい笑顔のさんが
パソコンのディスプレイにでかでかと……

あ、これ会ったではないですね「エネーーーー!!!」


シンタローの制止の言葉も聞かず、包み隠さず言うエネの言葉にまたもや女メンバー……いや、この場にいた物達から冷たい眼差し……氷のよう……コホン……を通り越してまるでドライアイスのような鋭利な視線が突き刺さっていた。



「シンタローさん、最低っす」
「シンタロー君、見損なったよ」
「シンタローお前って奴は……」
「お兄ちゃん、もうしばらく私に話しかけないで」
「シンタロー…変態」
「おじさん、幻滅だよ」

上からセト、カノさん、キドさん、モモさん、マリーさん、ヒビヤさんと6つの容赦ない言葉達がシンタローさんに向かっていった。



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