第2章 infinite loop
∞繰り返した願い〆
を残してアジトに戻る。
中に入ると、リビングにはキドしかいなく
おそらくセト、カノ、マリーは自室
モモ、ヒビヤ、コノハはきっと出掛けたんだろう。
だが、オレにとっては都合が良い。
すぐに片づけたかったが、纏められると殺りづらいし
ゴミを片づけたという実感が湧かない。
ゆっくりとキドの元へ歩み寄る。
キドは音楽を聴いているのか、こちらの存在に気付いてない。
「まずは……キドお前からだ。」
目の前に立ち、キドを見れば困惑した表情を浮かべ俺を見る。
それに構わず隠し持っていたナイフをキドに向かって刺す。
叫び声を上げる前に絶命したキドの首から物凄い勢いで鮮血が舞う。
ナイフについた血を払い次はカノが居る部屋へと向かった。
「ん-?シンタロー君、如何したの?」
人の部屋に入るときはちゃんとノックしてよねと横になりながら文句をいうカノに無言で近付く。
「ど、如何したのさ?シンタロー君?」
俺の纏う雰囲気が異様だと気付いたのだろう。起き上がりジロジロと俺の顔を見るカノにニコリと笑う。
「お前が サクヤをメカクシ団に誘ったから……俺が サクヤの周りにいる害虫を駆除しないとな」
グサッと……今度は痛めつけるように少しずつカノを刺す。 小さい悲鳴はやがて大きくなり
気が済むまで刺し続けていたらいつの間にか絶命していた。
バタバタと足音がして、音のする歩へ顔を向けると慌てた様子のセトがドアを乱雑に開けた
「カノ!?どうしたん……すか……シ、シンタローさん?……これは一体……何で、何でカノが倒れているんだよ!!」
丁度良いときに来た。探す手間が省けた。カノの悲鳴にまさかそっちから出向いてくれるとは。きっと、死体のカノとナイフを持っている俺を見て瞬時に理解したのだろう。
胸ぐらを掴まれ少々苦しいが……俺はセトの背中にナイフを刺した。