第2章 infinite loop
「……な、サクヤはシンタローと仲良いのか?」
ふと、キドが静に問いかけた。
それに3人も反応し全員が俺に顔を向ける。
キドは不思議そうな顔をし、セトやカノは食い入るようにこちらを見て
何故かマリーに至っては目をキラキラさせ、背景にも星が瞬いてるように見えた。
だが共通するのは、俺とシンタローの関係が気になること。
『仲は良いと思う……アイツとは幼馴染みだからな
』
また紅茶を一口飲みそう答えると、玄関から人の気配がした。
「お邪魔しまーす!」
玄関から元気な声と共にゾロゾロと複数の足音が聞こえくる。
振り返ると、げんなりしたシンタローと先程の声の正体…モモ…それと小学生と…白いのっぽがアジトに入ってきた。
小学生が俺の元へ来て律儀に自己紹介をする。
「あ、…初めまして、お兄さん僕、ヒビヤです。」
で、こっちがコノハ。
と自己紹介が終わり白いのっぽ…もといコノハを指さし紹介する。
俺は2人の顔を見て自己紹介を済ませると、その場に立ち止まっているシンタローの元へ行く。
「お兄さんって…なんでサクヤはお兄さん呼びなんだよ…」
俺はおじさん呼ばわりなのに…
若干引きつった顔を向けるシンタローを
スマホの中にいるエネが「ご主人~ッサクヤさんと同じ扱いされるのは無理な話ですよー」とあざ笑った。
『……シンタロー…昨日ぶり。ごめんな…お前を残して先に帰って』
「気にするなよ…それより、お前もメカクシ団に入ったんだな…」
シンタローの顔を見ると、キド達を睨み付けてる様に見えた。だがそれは一瞬の事だったので俺の見間違い、はたまた気のせいかもしれないが……
『う、うん。強制的にだけど……』
肯定する俺をみてそうかと呟くと、キド達が座るソファーに向かい何やら喋り始めた。
気になったのでソファーに近付くと、シンタローがこちらを見て小さく笑う。
「な、この後、2人で出掛けないか?」