第2章 infinite loop
あれから…か。何度も何度も同じ時が続いてる。それに気付いたのは何時のことか。
あの時から、俺の人生が大きく変わった。
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しばらくして、兄貴に一言言い残し帰路につく。
まだ、空は明るい。そういえば…朝食べてないんだっけ。
どーせ、外出してるんだ
たまには外食して帰ってもいいか。
そう思い寄り道をすることにした。
まさか…またアイツ等に会うなんて
離れようとしてるのに…運命ってのは何処まで残酷なのか。
つくづく運の悪さに嫌気が指す。
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『この近くだと…デパートか?』
昨日行ったデパートより数キロ離れたもう一つのデパートに向かう。
ファミレスも近くにあるが…どーせなら明日の食材も買って帰ろうそう思ったのだ。
デパートに入るとひんやりとした空気が全身を包む。
ここは飲食店やスーパーは1階。2階は服屋、雑貨。3階はペットショップや CDショップ、書店などがあり4階は駐車場となっている。
まずは腹ごしらえと、フロアをぐるぐるまわり気になった飲食店へ入る。
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『(美味しかった)』
会計を済ませ店を出る。
初めて入ったが、種類も豊富だし何より味が良い。
今度また来よう…なんて上機嫌で思ってると
〈あ、サクヤ〉
シンタローが声を掛けてきた。
『シンタローっ…昨日はごめんな。先に帰って…あれから大丈夫だったか?』
〈…ああ。平気。それより…なんで…先に帰ったんだ?〉
ピリピリとした空気が漂う。
シンタローに本当のこと言うべきか?…でも言ったところで無駄だ。また忘れてしまうのだから。
『…ごめん。…た、体調が悪かったんだ…それより、エネは?』
何とか話の流れを変えようと別の話題を振る。
〈エネ?さあな。…どっかのpcにでも居るんだろ。〉