第8章 resist
「あー…スッキリしねぇ…」
どら焼きの件で完全に不機嫌なランはポキポキと指を鳴らしながら周りを見回した。
「誰か私の相手してくんねぇ?」
ひぃいっ!とそこかしこで息を飲む音がした。
「おーい、テメェら死にたくねぇなら解散した方がいーぞー?散れ〜」
ドラケンの言葉に皆バタバタと後ずさって行った。
「っあ!皆いなくなっちゃうじゃん!
つぅか万次郎!テメェどら焼きの恨みどーしてくれる!」
「だって全部渡してきたじゃん〜」
「ああ"?」
「まぁまぁ今からまた買いに行きゃいい。付き合うからランほら機嫌治せ。」
ため息混じりにドラケンがランを宥めた。
「タケミっち、またね♡」
万次郎の笑顔を最後に、3名は去っていった。