第8章 resist
なん…だったんだ…あの人たちは…
タケミチはなおもまだ放心状態だが、
仲間たちは興奮状態だ。
「すげーよタケミチ!無敵のマイキーに気に入られたってことじゃん!」
「東マン3トップ見ちゃったよ!あの女の子噂には聞いてたけど想像と違ったな!あんな可愛いのに強くてかっこよすぎだろおお!」
「でも怖すぎだろ!しかもあのマイキーの嫁とか女とか言われてんだろ?!」
「ドラケンくんも凄かったなぁ…あの辮髪と龍の刺青も…しかもデケェしキヨマサくんのこと一蹴であんな…」
「・・・」
あんなバケモンたちに気に入られちゃったのか俺?!
キヨマサの奴隷から、何考えてるかわかんねぇバケモンの玩具にジョブチェンジしただけじゃねーか!
地獄だ!どうしよう!
「あそこでお前がキヨマサくん相手に踏ん張ったおかげで俺ら奴隷から解放されたんだ。あの時のお前、かっこよかったぜ」
アッくんの言葉に、心は軽くなった。
少しだけ、未来を変えられた気がした。