第8章 resist
ずいっとタケミチの前に行き、目と鼻の先で見つめるマイキーに、狼狽するタケミチ。
「お前、名前は?」
「は、花垣…武道…」
「…そっか…タケミっち…」
「へ、へ?」
「まーた変なあだ名付けてるし。
それよりどら焼きっ」
「マイキーがそう言うんだからそうだろ?
タケミっち。」
なぜか万次郎を睨みつけているランと、なぜか自分を諭してくるドラケンの威圧感に、なぜか突然あだ名を付けてくる目の前の万次郎…
意味がわからなくてなんとも言えない空気が流れる。
「……お前、ホントに中学生?」
万次郎の言葉にタケミチの鼓動が跳ね上がった。
しかし万次郎は突然ニッコリと笑った。
「タケミっち。今日から俺のダチ、なっ♪」
「……?!」
万次郎はタケミチから離れて振り向き、
無の表情に戻した。
そして今度はつかつかとキヨマサの元へ行く。
「お前がこれの主催?」
「は…はい…」
どがっ!!
万次郎の一瞬の蹴りで、キヨマサの顔が血塗れになった。
そのままキヨマサの髪を掴む。
「誰だ?お前。」
ボコッボコッ
何発も殴られていくその光景に皆息を飲む。
「これから喧嘩賭博やんときは私を呼びな」
どがっ!!
最後はランの蹴りで遠くまですっ飛んで行った。