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progress ~東リべ卍~R18~

第43章 Requiem 場地




「それにしても2人とも、大変な目に遭ったな。
でも生き物助けるなんて偉いぞ!」


真一郎くんが俺とランの頭をクシャクシャ撫でた。


「ご褒美にどっか連れてってやるよ。
どこがいいー?」


「えっ!なら動物園がいいっ!」


俺は間髪入れずにそう答えた。


「おーなるほど。ランはそれでいいか?」


ランは何も言わずに小さく頷いた。


「待てよ!俺も行くっ!!!」


「万次郎。お前は今回別に何もしてねぇだろ?」


「はぁん?!だからってなんで場地とランだけなんだよ!」


「万次郎お前…空気読めよ…」


「空気ってなんの空気だよ!!」


真一郎くんは最後までただを捏ねるマイキーにどら焼きを与えたりしながらなんとか宥めていた。





そうして週末…


真一郎くんは俺とランを動物園に送ってくれた。



「じゃ〜動物園デート楽しめよ!
あ、迷子にならねぇようにちゃあんと手ぇ繋いどけよ?」


迎えの時間を言ってから真一郎くんは去っていった。


俺はランの手をとりすぐさま駆け出す。


こうしちゃいられない!
1秒でも時間を無駄にしたくない!

なんてったってここは
俺にとっての天国!!

いっつも頭の中だけで癒してもらってる動物たちを間近で見られるんだ!!


「ちょっ、圭介っ、走りすぎだよ」


「見ろよあれ〜っ!
オカピだ!!日本ではこの動物園とあと2つにしかいねぇんだぜ?やっぱ本物すげーわー…」


「オカピ…なにそれ……」


ランは首を傾げながらオカピを凝視している。


「まつげ…長いね…」


「だろ?毛並みも模様もすげー綺麗だし…はぁ…触りてー…」


「てゆーか…随分と動物に詳しいんだね…」


「だって俺の生き甲斐だもん〜」


あぁやべえ。
楽しすぎる。

ぶっちゃけランがいなくても
ここは楽しい。
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