第8章 resist
「「お疲れ様です!!」」
「お疲れ様です総長!!」
「お疲れ様です!!」
「"無敵のマイキー"!東マンのボスだ!」
えっ?まさかこいつが?!
佐野万次郎?!
と、タケミチは目を見張る。
「なんだってぇ!万次郎!
なんっで、全部食べちゃうのよ!!」
「んー、うまかった♡」
そう言ってペロリと唇を舐めながら万次郎がタケミチに近づいて行く。
万次郎からバッと袋をひったくったランは、ゴミだけになった袋を覗いてピキンとこめかみに青筋を立てた。
「私が1番楽しみにしてたやつまで…
許さねぇ!!」
万次郎は無表情のままつかつかと進んでいく。
ランはその背を睨みつけながら追いかける。
「さ、佐野くんっ!
俺、3番隊の特攻やってます赤石っす!」
「邪魔!」
目を見開いているキレ顔のランに赤石はバタバタと後ずさる。
「す、すみませんっ…」
「マイキーは興味ねぇ奴とは喋んねーんだよ」
ドラケンの言葉に、皆冷や汗を流す。
「お疲れ様です…」
「邪魔!」
今度はキヨマサがランに気圧され後ずさった。
その瞬間
ドンッ!
「がはっ…!」
キヨマサの腹を、ドラケンが思い切り蹴り、キヨマサは倒れ込む寸前なほど腹を抱えて前のめりになった。
「キヨマサぁ、いつからそんな偉くなったんだ?挨拶するときはその角度な?」
「げほっ…げほっ…は、はい…」