第42章 rouse一虎②
1週間後…
「よぉ一虎ぁ」
「ジュンペケ…」
あの時の、友達だと思っていた裏切り者に呼び出された河原には、たくさんの群れを引き連れたジュンペケがいた。
「ちょづいてんのってこいつ?」
「うっす」
やっぱり人は…誰しもが裏切る。
父も母も友達も…。
どいつもこいつもくだらねぇ。
「仕返しくらい1人で来いよ」
なぁ
「群れねぇと何もできねぇカス共がよぉ!!」
「「行くぞおらぁぁぁあ!!!」」
結局俺は、その群れにボコボコにされてしまい、
起きた時は大の字に気絶していたんだと知った。
はぁ……。
「くっそ…痛ぇー…」
さて…
ジュンペケもその他のクズ共も
1人ずつ寝込み襲ってぶっ殺してやる…!
「こえー顔」
突然の声にバッと顔を上げると
なんと、場地が座っていた。
「そんな顔してっから友達できねぇんだぞ?」
「場地っ…お前なんでここにいんの?」
「マイキーから連絡来てさ、
お前をリンチするってウワサ聞いたって。」
「え?!」
「で、駆けつけたらホラ」
場地の指さす方向を見て驚愕した。
「っっ!!マイキー?!」
マイキーの周りには
さっきの奴ら全員が気絶して転がっていた。
…こいつら全部1人で?!?!
「一虎ぁ、俺らは群れてるわけじゃねぇよ。
ただ…仲間が傷ついたら全力で守る。
それだけなんだ。」
場地の言葉に、ドクンッと鼓動が波打った。