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progress ~東リべ卍~R18~

第42章 rouse一虎②



翌日、皆はその話に大笑いした。


「一虎の親父さんにドロップキック?!
あははははははははははは!!!!」


「うっせぇなぁ。誘拐犯かと思ったんだよ」


「だからってふつー人の親いきなり蹴っ飛ばさねーよ?!あははははははははは!なぁ?こいつアホだ!」


「あのあと大変だったんだぜ?
コイツさぁ下げる頭は持ってねーとかふざけたこと言ってるから、俺が平謝り!」


「だいたい誘拐犯だったとしても一虎さらう?
ゴリゴリのパンチだぜ?ハハッなぁ一虎?」


「……。うん…」


「ん?どうした?」


「マイキー…
お前が皆に慕われる理由…なんとなくわかったよ。
お前のことは認めるよ。けどさ……」


マイキーは俺のことを
ポカンとした表情で見つめている。


「俺…群れんの苦手なんだ」



本当は友達になりたかった。

でも…怖いんだ。


裏切られるのが。



「場地… ラン……ごめんな。
やっぱり俺は、1人が楽だ。」


初めから1人なら、
誰にも裏切られない。

だから俺は、
自分のことは全部一人で解決する。



「一虎〜!」


背後から近づいてくるランの声。

……なんでこいつは
こんな時でも俺を追ってくるかな。

俺の気持ちが…唯一分かるから?


「私もね、1人でいる方が楽なの!
1人っていーよねー
なににも縛られず、めんどくさい事もなんも考えず、好きにいられて」


「じゃあなんでお前はあいつらとつるんでんの?」


不審な顔で睨むと、
ランは眉を下げて笑った。
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