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progress ~東リべ卍~R18~

第42章 rouse一虎②




ヤダ……

いつでもそうだった。

アリを見るような目で俺を殴った。


……吐きそうだ。

この人と一緒にいたくない…っ!



「とぉぉおおあぁぁあっ!!!」


ドカッ!!!




え?!?!



「てめえ、俺の友達に何してんだよ」



父親を蹴り飛ばして現れたのは…
マイキーだった。




「一虎大丈夫〜?」


「っ、ラン…」


「行こっ」


ニコッと笑うランが
俺の腕を引いて父親から距離をとった。



「んなっ…?!なんなんだお前はいきなりっ!」


「あん?友達だけど?」


マイキーは顔色一つ変えずに
いきり立っている父親に向き合っている。



「まっマイキー!この人一虎の親父なんだよ」


「ん?そなの?」


場地は1人、間に入ってあたふたしている。


「いきなり蹴り飛ばすのはさすがにやべーだろ!
謝んなきゃ」


「やだね。俺下げる頭持ってねーし」


ツーンとそっぽを向くマイキーに
場地は焦ったように狼狽え出した。


「すいませんでした!」


そして結局場地が父親に頭を下げまくっていた。


でも俺は…
この時のマイキーの行動に
少しスッキリしてしまっていたのは確かだった。


こんなことをなんの躊躇なく出来る奴は…
こんな自己中な奴は…

きっとそういない。
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