第42章 rouse一虎②
「あぁ!!!
お子様ランチの旗がねぇ!!」
「「「あ?」」」
俺は心底驚いた。
そんなクソみてぇなことで喚き散らすマイキーに。
「そんなんどーでもよくね…?」
周りもさすがに若干引いている。
「よくねえ…もう俺は…
今日という日を生きる気力が無くなっちまった…」
そしてなんとマイキーは
「帰る…」と小さく呟くと、どよーんと暗い空気を醸し出して本当に立ち上がりくるりと背を向けてしまった。
「おいおい」
「マジで?」
「嘘だろ?」
「待てって!マイキー!」
「ほっといてくれよ…」
くっだらねぇ。
ランだけはやはりここでも
完全に無視して1人パクパクと食事をしている。
「ほっときゃいいじゃん」
俺の一言に全員振り向いた。
「ドラケンもパーチンも三ツ谷もさ、
なんであんな奴にめっちゃ気ぃ使ってんの?
それじゃあ友達ってゆーか、あいつの手下みてぇじゃん」
「っっぐぶ…っ!」
ランが笑いを堪えるように喉に詰まらせて、急いで水を飲みだした。
「おい一虎!」
場地が険しい顔をする。
「いいよ場地。
俺はマイキーの手下みてぇなもんだから」
ドラケンがそう言い捨てて
マイキーの後を追って行ってしまった。
「お前がマイキーをどう見てんのか知んねぇけどよ、俺らはマイキーに憧れて一緒にいるんだ。」
そう声を出したのは三ツ谷だった。
「場地の親友だからってよー、
喧嘩売ってんならいつでも買うよ」
ぞろぞろとマイキーの後を追って店を出てくこいつらに俺は激しく嫌悪した。
なんだコイツら…
マジ、気持ち悪ぃ…