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progress ~東リべ卍~R18~

第41章 reverie 一虎①




「へー!!かっこいいっ!」


男はそう言ってニコッと笑った。

かと思えば…


「じゃあテメェが相手しろやゴラァ!!」


バゴッ!!!


思い切り殴られた。


つっ強ぇ!!
なんだこいつ!!


「仲間だ?何カッコつけてんだコラ!
テメェらのは仲間じゃねぇ。"群れ"だ。
羊の群れ。
狼が来たらすぐ逃げ出す羊だ!!」


「?!」


「現にテメェの仲間はもう逃げだしたぞ?」


「え?!」


振り返ると、
本当に誰もいなくなっていた。


「ダセェ」


「………」


「で?テメェはそのダセェ奴の金づるか?」


「ちがっ…何言ってんだテメェ」


「さっきの100円…
あんな感じでいつもたかられてんだろ?」


「ちげーよ!!さっきのはたまたまだ!
たまたま!いつも金がねぇだけでっ」


「はんっ、とんだ"仲間"だな」


バカにしたように嘲笑われ、俺はキレた。


「うっせぇ!!テメェに何がわかんだよ!!」


バコッ!!
ゴンッ!!


「表出ろ」


男はニヤッと笑って言った。


「お前も来いラン」


「はぁ?なんで私まで?」


「審判だ」


「くだらな。帰るわ」


「待て待て!まだお前とのゲームの勝負ついてねぇだろ!勝手に帰んな!」


男は半ば強引に女と俺を連れて外へ出て、
そっからは俺とこいつのタイマンになった。


強すぎて全然歯が立たなかった。



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