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progress ~東リべ卍~R18~

第40章 retrieve*




「ラン…好きだよ。」


そう言って三ツ谷は
そっと抱きしめてくれた。


「わ…たしも……ずっと好き…」


暖かくて広い背中に手を回すと
さらに強く抱き締め、髪にキスしてくれた。

やっぱり彼の香りが1番落ち着くと思った。


「隆…あのね……
感情とか、そういうの抑えなくてもいいよ」


「え…?」


「だって隆のそれは、いつも愛情感じるもん」


「…… ラン…」


そんなことを言ってくれるとは思わなかった。

ドクッと鼓動が早くなる。

三ツ谷はランをさらに深く抱き寄せてから
耳元で小さく、「分かった…」と囁いて悩ましく笑った。



お互い落ち着いたところで、
三ツ谷が紙袋を渡してきた。


「はい、コレ…
ホワイトデーに渡せてよかった。」


「わ…ありがとう…
あ、私もあるの!ハイ!」


同じくらいの大きさの紙袋を渡すと、三ツ谷は目を丸くした。


「えっ、俺にもホワイトデーくれんの?
いいのに」


「だって隆からも最高のバレンタイン貰ってるもん!あげないわけにいかないよ」


そう言って嬉しそうに
ベッドの上の白雪姫を指さした。


「ふっ…そっか。ありがと。」

もしかして毎晩一緒に寝てくれてるのかな?と思ったら三ツ谷の胸が熱くなった。
やっぱ好きな女が喜んでくれんのって、なにより嬉しいな。



「開けていい?」


「もちろん。じゃあ一緒に開けよ」


2人は各々の包みを広げだした。


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