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progress ~東リべ卍~R18~

第40章 retrieve*



放課後までに三ツ谷から連絡がなかったら、
夜にでも自分から三ツ谷の家に行こうかと考えていた。

しかしなんと、放課後間近になって、
三ツ谷からメールが届いた。


三ツ谷の方から迎えに行くから
学校で待っていてほしいとのことだった。


心底ホッとしすぎて
全身の力が抜けた。


よかった……
そうだよね…やっぱり隆だ。
ちゃんとホワイトデーは忘れてなかったんだ。


ランはいてもたっても居られなくて、
校門の前で待つことにした。


しかし、驚くべき人物が話しかけてきたのだ。



「っあ!やっほ〜ランちゃん!
久しぶり!」


その声に恐る恐る視線を流すと…


「っっ!…い、今牛さん…な、なんで!」


相変わらずストローを咥えている今牛が
ニタニタ笑っていた。


「バレンタインのお返し配ってたんだよ。
でさ、ここの中学の先生に俺の同級生いて、その子にも返さなきゃと思ってきてみたらー…そっかぁランちゃんここの中学だったんだぁ」


「え?!」


衝撃の事実を知ってしまった。
この人の同級生がここの教員?!
だとしたら…一体誰?

この人と同い年くらいの女の先生っていえば……



「買いすぎちゃったから
これランちゃんにもあげる〜」


「はい?!いらないですって!
私あなたにバレンタインあげてないですし!」


「いーから貰ってよ〜
ゴ○ィバだぜ?」


「そんなの知りませんよっ」


押し問答を繰り返していたら、
あの日、途中から現れた長身の男がまた現れた。


「おいワカぁ。お前とっととしろよ、
変なとこ車止めてきちまったんだから。
だいたいなんで俺も付き合わなきゃなんねぇんだ」


「いーじゃん。バレンタイン1個しか貰えなかった武臣が可哀想だから俺もゴ○ィバあげたろ?」


「っ、てめえ喧嘩売ってんのかぁ?
好きな人からの1個はてめえのと重みがちげーんだよ」


そんなことよりも、
さっきから下校中の生徒たちの視線が痛い。

当然、不審者を見るような目で避けて通られている。
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