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progress ~東リべ卍~R18~

第40章 retrieve*




まるで振られた気分だった。

嫌だと言って泣いて縋りつけば、
もしかしたら彼は思い直してくれたかもしれないのに…
どうしてそうしなかったんだろうと後悔した。

あれから約1週間たったけど、
当然三ツ谷には会っていないし連絡もしていない。


1週間を、こんなに長いと感じたことはない。

普段なら1週間なんて、
かなりあっという間なのに…



こうして離れている間、気持ちすらも離れてしまったらどうしようとずっと不安だった。



部屋に飾ってある、彼がくれた白雪姫の人形を見る度に、おそろいのバングルや待受を見る度に胸が痛くなった。


安田さんにも、万次郎たちにもとくに何も言っていない。

しかし、なんとなく薄々気がついているのではないかと思っている。


そうしてすぐにホワイトデーは来てしまった。

けれど自分は、三ツ谷からの連絡を待っているしかない身だ。
まるで拷問だが、自分が招いたことなので仕方ないとこれまで思って耐えてきた。

でも、今日も会えなかったとしたら…

さすがに私はもう…
これ以上我慢できなくて、そしてカーディガンを渡したくて、何がなんでも自分から連絡してしまうだろう。

渡せるだけでもいい。

そのために頑張って仕上げてきたんだから。


ランはカーディガンを丁寧に紙袋へ入れ、学校へ向かった。
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