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progress ~東リべ卍~R18~

第8章 resist



「もういいよタケミチ!!!」

「ま…だまだ…」


血塗れボロ雑巾状態でなおもまだ立ち上がり続ける金髪少年に、さすがのランも目を丸くする。


「すごい。あの子根性あるね。」



「処刑!処刑!」
「殺せーー!!キヨマサくん!!」


すごい歓声の中、
まだ立ち上がり続けるタケミチに、流石に一同の空気が変わっていく。


「もういいってタケミチ!!マジで死んじまうぞ!!」


「まだまだ…こんなん…じゃ…
俺の12年…へたれた根性は…直らね…んだよ…」



「ラン〜どら焼きもう一個」

「ん。」


目を逸らさないまま、ポイ。と袋ごと万次郎に渡す。

ランは少年のその凄い根性に目を見張りながら、パクつくどら焼きの味は分からなくなっていた。

まるで、人生を掛けているかのように立ち上がり続ける彼に、自分を重ねた。


「もう引けよタケミチ!!充分気合い見せたよ!!」


「引けねぇんだよ!!!
引けねぇ理由が!!あるんだよ!!」



その言葉に、万次郎もピクリと眉を動かした。



「東京卍會…キヨマサ…
勝つには俺を…殺すしか…ねーぞ。
ぜっっってぇぇ負けねぇ!!!」


そのとき、キヨマサが息を切らしながら、


「バッド持ってこい。」


一言そう言った。
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